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[Book Review] 仕組みの本質。『小飼弾の 「仕組み」進化論 / 小飼 弾 (著)』

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小飼弾の 「仕組み」進化論
小飼 弾
日本実業出版社 ( 2009-03-19 )
ISBN: 9784534045225
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

近頃、多くの書籍で語られている「仕組み」。
最近、話題となった「仕組み」に関する本といえば、この2冊だろうか。

「仕組み」仕事術
泉 正人 / ディスカヴァー・トゥエンティワン ( 2008-03-03 ) /アマゾンおすすめ度

ただ、本書でも書かれているように、この2冊は、

「仕組み化で効率をあげよう」(P.1)

という本。
本書は、「仕組み」のメリット・デメリットに触れ、本当の凄さを知るためのものです。

小飼弾氏は、本書で「”本当の”20%ルール」なるものを提唱している。
これは、

既存の仕組みを回す仕事を勤務時間の20%で終わらせ、80%を新しい仕組み作りに当てる(P.22)

というもの。
Googleの「20%ルール」では、不十分であり、この割合を反転させるべき、だという考え。
多くの時間を新しい仕組み作りに当てることにより、未来に備えるべき、だという主張です。
この20%には、リスク補償という意味も含まれる。

仕組み化の基本はプログラマーから学ぶことができる。
プログラマーには、必要な美徳が3つある。
それは、

    怠慢(Laziness)
    短気(Impatience)
    傲慢(Hubris)

の3つ。
Larry Wall氏が提唱したもので、「プログラマー三大美徳」と呼ばれる。
詳しくはこちらを。
小飼弾氏がこの「プログラマー三大美徳」について語っています。
[プログラマーの三大美徳:ITpro]

この「プログラマー三大美徳」を身につけた人間は、仕組み化するのがうまい。
また、これを日々の業務に当てはめ、見なすこともできる。

仕組みを作るのではなく、既にある仕組みを利用するというのも有用。
知らずに、既にある仕組みを作ってしまうことを「車輪の再発明」という。
IT業界でよく使われる言葉らしいけど、これは特許に関わっている人間でもよく使われる概念。
既に特許があるものを研究しても、研究費が無駄になる。
なので、先行調査は大事。
これは仕組みでも同じことが言える。

本書からは、「仕組み」について、というものよりも、それ以上に仕事の進め方、仕事に臨む態度など、そういったことをも読み取ることができる。
効率化させる仕組み、安全に運営する仕組み、そして、新しいものを発見する仕組みが大事。
今までに「仕組み本」とは違う、「仕組み」の本質に触れた本。

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Author: TAKA@P.P.R.S

バイトは本屋。 本屋でバイトしてるけど、本より音楽好き。 けっこうなんでも聴きます。 サッカーも好き。 けっこう多趣味です。 さらに詳細なプロフィールはこちら。 http://iddy.jp/profile/TAKAPPRS/

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