町山 智浩 / 文藝春秋 ( 2008-10-09 ) /
を読んでおもしろかったので、こちらも購入。
“アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない“が政治的なコラムで、こちらは文化的にアメリカを見たもの。
ひとつひとつのコラムは短いものの、約100本のコラムとなると、やはりかなりのボリューム。
自分は一気に読み上げたが、ちょっと時間が空いたとき(トイレとかね)でちょいちょい読む、という読み方もいいんじゃないかな。
で、問題の批評ですが、非常に偏りすぎな考えもあり。
「えっ?まずくね?」なブラックユーモアも多数。
おもしろいからいいんだけど笑
気になるのが「これは全部信じていいの?」ということ。
多くのレビューでは、「これは真実。アメリカの裏の部分」という趣旨で書かれているけど、違和感を覚えた。
アメリカに行ったことさえない自分より、アメリカ在住の町山氏のほうがアメリカの実情に詳しいのはもちろんのことだと思うけど、すべて信じていいの?
「あちらのメディアが報道したのだから真実。」という意見があるとすれば、それは毎日新聞変態記事問題(参考:毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki)と同じ危険性を孕んでいるのでは?
鵜呑みにするのではなく、一歩引いて眉唾物で読むべき本だ、というのが正直な感想。
おすすめ度:★★★★☆
書評 本 book 町山智浩 キャプテン・アメリカはなぜ死んだか