パオロ・マッツァリーノの代表作とも言える本作です。
パオロ・マッツァリーノの良さは批判するだけではなく、代替案を出すところだと思うんだ。
そこが某野党とは違うところ。
『反社会学講座』と銘打ってはおりますが、やっていることは、まさに『社会学』のテクニック。
これは本書にも書かれています。
取り扱いには要注意です笑
社会学らしい矛盾も見受けられます。
西洋文明のサルまねを始める以前の日本人の生き方は、本当に素晴らしかったのです。(P.119)
と書いておきながら、本書を含むパオロ・マッツァリーノ作品では、
○○(外国)では××なのに、日本では~
日本では××だが、○○(外国)では~
といった展開が多く見られます。
日本独特の考えは非難され、海外の考えは礼賛される。
完全なるダブルスタンダード。
パオロ・マッツァリーノ作品は好きだけど、ちょっと失望しました。
第12~14回の『本当にイギリス人は立派で日本人はふにゃふにゃなのか』にはかなり置いてけぼり感を感じた。
書店でイギリス礼賛本が並んでいるのを見て「気持ち悪いなぁ」と思ったことはあるけど、世間一般的にもそういう考えなの?
まったくそんな風にイギリス人を見たことないんだけど…
まずは日本人がそういう風に考えているという根拠を示してほしかった。
Amazonのレビューにカナンさんという方が書かれていたこの言葉。
思考停止した「常識」に異化作用を
そうそう、パオロ・マッツァリーノ作品てこういうことなんだよな。
とりあえず読んでみてほしい本です。
P.S.
メラビアンの法則、就活中ほんとにいろんなとこで聞いた。
こんな話持ち出す人間はまったく信用しないようにしてたけどw