「安部は阿呆である。
どうしようもない、阿呆である。」
なんとなく言ってみた。
深い意味はない。
これがデビュー作だと?
完成度が高すぎる。
どんどん万城目ワールドに吸い込まれる。
話題になってはいたし、発売直後から気にはなっていた。
文庫化されたので買ってみたが、今ひどく後悔している。
もっと早く読んでおきたかった…!
主人公が鼻フェチという設定。
かつてこんな設定の主人公、いや、キャラがいただろうか。
あまりにも斬新すぎる。
そして、この文体。このリズム感、言い回しが好きだ。
男の象徴を『サムシング』という表現をするのは個人的にツボだった。
今後使わせていただこう。
1から『ホルモー』を作ったという創造性が凄い。
その妄想力は賞賛に値する。
鬼とか式神だとかの魑魅魍魎が跋扈するなんていうとんでもないストーリーのくせに、内容は青春。そして、恋。
万城目学、奇才である。
をも、買ってしまいそうな勢いだ。
いやしかし、こんな青春な大学時代を過ごしたかったなぁ