【書籍情報】
地上でもっとも方向音痴な生物であるヒトは、どうやって自分の現在位置を知ったり、目的地までの道のりを決めたりしているのだろう?ヒト独自の空間認知システムは、GPSなどのナビゲーション技術や、都市・建物・インターネット空間の設計にどう反映されているのだろう?そして、こうした人工空間のはざまで生きることは、私たち現代人の振るまいや想像力に、どんな影響を与えているのだろうか―。斯界の第一人者がナビゲートする、空間認知科学の最前線。
【感想】
かなり幅広く空間認知について書かれています。
動物的本能からサイバースペースまで、家の中の空間から世界まで。
これだけの範囲をカバーするのは大変。
個人的には「第10章 サイバースペース」を読みたくて購入。
セカンドライフ等に触れています。
この章に注目した場合、濱野智史氏による補論は必読。
P.S.
この装丁かなり好き。
色遣いもだけど、できるだけ原書のイメージに近づけている点も。