いま、iTunesのAppランキングで上位となっているこのアプリ、試してみました。
Web広告をブロックするアプリです。
iOS9で『コンテンツブロック機能』が実装されてから、この種のアプリが一気に話題となっていますね。
PCブラウザーでは以前から使われることがありましたが、スマートフォンでもいくつかアプリが登場してきています。
そんななか、いま、ランキング上位となっているのが上記のアプリです。
アドブロック系のアプリでは珍しく、国産のアプリです。
今回、このアプリに興味を持ったのは、ディスプレイアドだけでなくアフィリエイトへも影響を及ぼすという話を聞いたからです。
アフィリエイトでマネタイズを行っているサイト運営者にとっては大きな問題です。
今はなかなか更新出来ていませんが、自分もアフィリエイトサイトも運営しているのでこれは大きな問題です。
※ブログサイトでの収益のほとんどはディスプレイアドなので、こちらへの影響も当然大きいのですが、一旦、ここでは置いておきます。
広告ブロックアプリのアフィリエイトへの影響。
影響範囲はASP(Affiliate Service Provider)ごとで異なります。
普段利用しているASPは下記。
- Amazonアソシエイト
- 楽天アフィリエイト
- LinkShare
- TrafficGate
- A8.net
- ValueCommerce
- AccessTrade
実際にリンクを踏んでみたところ、下記ASPのリンクは遷移しませんでした。
真っ白なページが開きます。
- 楽天アフィリエイト
- TrafficGate(一部だけ?飛ぶリンクもあり。)
- A8.net
- ValueCommerce(バナー表示も消えている)
下記ASPについては遷移しました。ただし、トラッキングへの影響は不明です。
- Amazonアソシエイト
- LinkShare
- AccessTrade
ただし、この3社についても遷移するのは今だけであり、今後、ブロックされる可能性があります。
『広告のブロック定義』は定期的に更新されるのでリストに入れば、おそらくブロック対象となります。
広告ブロックアプリの今後について。
今後、ますます普及していくと思います。
PCでのアドブロックについては、「わざわざそんなアプリを入れる人なんて少数。いたとしてもリテラシー高い人だけ。」という意見が多かったように思います。
スマートフォンについても当初は同様でした。
広告を表示されるのが嫌だからアドブロックする、という考え方でした。
しかし、この状況が変わってきています。
アプリの紹介文にも記載されているコレ。コレが普及を大きく後押しすることになりそうです。
広告をブロックすることで通信料を減らし、
通信速度を上げることができます。
自分の周りを見てみると、思っている以上に月末にデータ通信制限を受けている人が多いです。
そういった人たちはデータ通信通信料を減らすことに興味を持っています。
データ通信制限を超えてしまう要因としてはモバイルデータ通信で、動画コンテンツ(YouTubeなど)を観たり、Instagramを見たりしているため。
Wi-Fi接続すれば良いのですが、そのリテラシーはないためにモバイルデータ通信のまま使用してしまいます。
さらなる普及の後押しとしてこれも大事。
今回のこのアプリ、設定が驚くほど簡単。
リテラシーがなくとも設定ができますし、アプリ自体もすごくシンプル。
余計な機能はなく、そして動作が遅くなることもなく、違和感なく使用できます。
広告ブロックアプリ以後のコンテンツ提供者について。
コンテンツ提供者(サイト運営者)としては、Web広告はマネタイズする上で重要な手法です。
マネタイズできているからこそ、継続できています。
これがブロックされてしまい、収益がなくなると、維持が無理ですね…
弱小なサイト運営者としては、ディスプレイアド & アフィリエイト以外でのマネタイズは難しいですが、なにか対策を考えていかねばなりません…