はじめに。
WDE-ex Vol13『書籍と出版の未来 』に参加してきた。
せっかくなのでメモ&自分の考え等をまとめたものを公開。
自分の中でかなり噛み砕いて記述している部分もあるので、Craig Mod氏の真意とずれている部分もあるかもしれません。
てかもう自分の言葉で語っていきます。
そこを了承のこと。
あくまで参考に…
概要
開催日程:
2010年8月26日(木)
開催時間:
19:00 – 20:00
場所:
アップルストア銀座 3F
出演者 :
Craig Mod( クレイグ・モッド)
プロフィール:
作家、本のデザイナー、編集者、開発者、そしてPRE/POST Books の創設者でもある。常に本と物語の未来を考えている。
イベント内容:
iPad の登場で広くしられることになった電子書籍。そこで、電子書籍と出版の未来について今後はどのように変化していくのかを、自身で多数の電子書籍の出版もおこなっているCraig Mod(クレイグ・モッド)氏に講演をいただきます。
WDE-ex Vol12(8月11日)vol.13(8月26日)は、電子書籍がテーマ | Web Directions East
書籍→デジタル?
今、電子書籍は、
書籍をどうデジタルにするか?
で語られることが多い。
でも、それは外側の部分。
例えば、WiredのWIRED Magazine for iPad。
これは雑誌をそのままiPadで表示するイメージで作られている。
これではダメ。
コアな部分は、
デジタルが書籍を、どう変化させるか
ということ。
本はパッと出来上がるものじゃない。
本はパッと出来上がるものじゃない。
本が出来上がるまでの活動をイメージできていない。
出来上がった本のみで語られている。
出版のシステムが大きく変化している。
例えば、37signals。
ブログ記事をまとめたものをPDFで$19で販売。
すると30,000PDF=$570,000売れた。
自らが出版社になっていた。
しかもこれは2006年の話。
Wikipedia
そもそも以前とは本の作り方自体が違う。
百科事典をデジタルに、という思考で生まれたのがマイクロソフトのエンカルタ総合大百科(2009年販売停止)。
対し、Wikipediaはデジタルとして百科事典を作成している。
魂は同じだが、手法が違う。
Kickstarter
Kickstarterというサービスが生まれている。
本を出版したいときやCDを出したいときにプチ投資を募るサービス。
※詳細は以下を参照。”Kickstarter、ソーシャルな資金調達プラットフォームを提供開始”
『Art Space Tokyo』を重版するため、Kickstarterを利用し資金調達した。
目標額は$15,000だったが、1ヶ月で$24.000集まった。
資金だけではなく300人のファンを獲得することができた。
これが大事!
彼らは今後、応援してくれる存在となる。
以前は1冊:¥3300
今回は1冊:¥4500
で販売。
この価格は、次の出版に繋ぐことができる金額設定。
本の作り方がシステムがまったく違う!
hitotoki.org
Hitotokiを作ったときの話。
街中のできごとを地図にマッピングするサービス。
最初は雑誌の記事のような長い文章を書いていた。
しかし、長続きしない。
そこでTwitterのような断片的な文章からストーリーを作るようにした。
最後に。
感想等を。
今日、最も印象に残った言葉は質疑応答の中で生まれた。
お金はいらないけど人に作品を読んで欲しい。
という質問者に対し、
お金はいらないというのは良い考えじゃないね。マネタイズは無視してはいけない。次に繋げるためにビジネスセンスは必要。
これってほんと大切なことだと思う。
お金がなければ生活できないし、他に職を持ちながらだと時間が取られる。
作品で食べれて、時間を確保できて、次の作品を執筆する。
このサイクルが理想。
ただ、これに反発の声があるのもわかる。
芸術は芸術であり、マネタイズを考えると質が落ちる。
それにこういうアーティストタイプにビジネスセンスを求めるのは酷。
アーティストには作品作りに専念してもらってマネタイズはこちらで考える、といったシステムを作れたら良いのだが…
最後になりますが、こちらにも目を通すことをおすすめします。
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