書籍情報
書籍内容
1998年に始まったクックパッドのレシピ検索サービスは、今や600万人以上が利用する巨大サイトに成長した。一般のユーザーがレシピを検索するだけでなく、投稿して自分のレシピを公開することもできるのが大きな魅力。特に若い女性の利用が目立ち、30代では4人に1人がユーザーという。レシピ情報は今やどこでも手に入る中、何故このような人気を博したのか? 運営は? 収益構造は? 意外にも男性には知られていないこのサイトの秘密に迫り、新しいビジネスのあり方を探る。
書評
[クックパッド]の存在を初めて意識したのは、2009年3月頃のこと。
きっかけは[プレスブログ]経由で書いたこの記事。
[フロリダ産グレープフルーツ、今が旬。 TAKA@P.P.R.S MAIN!!! ]
思い返せば、過去にレシピを探していたとき、辿り着いたことのあるサイトだった。
当時から検索エンジンの上位に出てくるサイトだったのだろう。
まさかこのサイトが
(月間)六〇〇万人、月間ページビューにいたっては、三・四億にもなる超巨大サイト(P.26)
だとは恥ずかしながら知らなかった。
そして、そのアクセスのほとんどは女性。
女性にとっては知っていて当たり前のサイト、なのだろう。
この超巨大サイト、[クックパッド]の成功の要因は2つある。
1つは、「こだわり」。
料理が楽しくなることをやる。それ以外はいらない。(P.26)
そして、
グッドはやらない、ベストしかやらない(P.161)
この「こだわり」の追求の結果が今、反映されている。
そして、2つ目。「技術力」。
これだけのアクセスに耐えることができるWebサイト・システム作り。
Ruby on Railsで構築されている。
ちなみに[Twitter]もRuby on Railsでの構築。
そして、ログの解析力。
効果的な戦略を打てるのはこの解析の賜物。
Webサイト制作に関わる人間ならもちろん、顧客・消費者と関わる人間であるなら読んでおきたい本。。
これだけ、計算して、想定して、という点は学びたい。
つい先日(2009.07.17)、東証マザーズに上場した[クックパッド]。
今後の成長が楽しみ。
どういう戦力を打っていくんだろうか。