楽天モバイルでAPN設定が必要になるのは、使っているAndroid端末が「APN自動設定」に対応していない場合です。楽天回線対応製品や、APN自動設定に対応した端末では、手動で入力する必要はありません。他社で購入した端末だからといって、必ず手動設定が必要になるわけではありません。
この記事では、楽天グループの現役社員として、楽天モバイル公式の案内をもとに、設定が必要かどうかの確認、入力する値、Androidでの手順、設定できない・つながらないときの確認項目を順に整理します。
APN設定が必要か確認する
楽天モバイルでは、端末ごとに使える機能を公式ページで公開しています。まず、自分の端末が次のどれに当たるかを確認してください。
| 端末の状況 | APNの手動設定 |
|---|---|
| 楽天回線対応製品 | 不要 |
| 対応状況の確認で「APN自動設定」にチェックがある | 不要 |
| 対応状況の確認で「APN自動設定」にチェックがない | 必要。公式のAPN情報を入力する |
確認には、楽天モバイル公式のご利用製品の対応状況確認ページを使います。製品を選ぶと利用できる機能が表示されるので、「APN自動設定」にチェックがあるかを見てください。
公式では、楽天回線対応製品以外は動作保証の対象外としています。APNを設定しても、通信できない場合や一部の機能を使えない場合があります。持ち込み端末の確認項目は、楽天モバイルの対応機種を確認する方法にまとめています。
設定前に確認すること|開通・SIM・データ回線
APNが正しくても、次の3つが済んでいないと通信できません。入力を始める前に確認しておくと、後で原因を切り分けやすくなります。
- 開通手続き:他社から乗り換えた場合は、MNP開通手続き方法の手続きが完了しているか
- SIMの認識:SIMカードが正しく入っているか。eSIMの場合は、開通手続きとプロファイルのダウンロードが済んでいるか
- データ通信の回線:モバイルデータ通信がオンになっているか。デュアルSIMの場合は、モバイルデータ通信に使う回線が楽天モバイルになっているか
eSIMの手続きは、楽天モバイルのeSIM機種変更の手順で確認できます。
楽天モバイルのAPN情報
楽天モバイル公式FAQでは、手動設定で入力するAPN情報を次のとおり案内しています。入力中に見返せるよう、手順の前に載せます。
| 項目 | 入力する値 |
|---|---|
| APN名 | 楽天(rakuten.jp) |
| APN | rakuten.jp |
| MCC | 440 |
| MNC | 11 |
| APNタイプ | default,supl |
| APNプロトコル | IPv4/IPv6 |
| APNローミングプロトコル | IPv4/IPv6 |
| PDPタイプ | IPv4/IPv6 |
「APN名」は一覧に表示される名前で、「APN」は接続先を指定する欄です。接続先の「APN」欄には、rakuten.jp だけを入力します。2つの欄を取り違えないようにしてください。
ユーザー名やパスワードなど、この表にない項目については、公式FAQに入力する値の案内がありません。この記事では、表にある項目だけを入力する手順にしています。
テザリングが使えない場合は、APNタイプにdunを追加する
公式FAQでは、テザリングを利用できない場合に、APNタイプへ「dun」を追加するよう案内しています。その場合のAPNタイプは「default,supl,dun」です。すべての端末で必要な設定ではないため、まずは「default,supl」で設定し、テザリングが使えないときに追加してください。テザリングの使い方は、楽天モバイルのテザリングの解説で確認できます。
AndroidでAPNを手動設定する手順
メニューの名称や場所は、メーカーやAndroidのバージョンによって異なります。ここでは、楽天モバイルが案内している一般的なAndroidの画面の流れに沿って説明します。
「設定」アプリから「ネットワークとインターネット」、「SIM」の順に開きます。SIMが複数ある場合は、楽天モバイルのSIMを選んでください。
「アクセスポイント名」をタップします。一覧に楽天モバイルのAPNがすでに登録されている場合は、設定値を確認して選択できます。既存の設定が公式の案内と一致している場合、同じAPNを新しく作る必要はありません。登録されていない場合は、右上の「+」をタップして、APNの入力画面を開きます。
新しく追加する場合は、上の「楽天モバイルのAPN情報」の表を見ながら、各項目を入力します。「APN」欄は rakuten.jp です。前後に空白が入っていないかも確認してください。
「保存」をタップします。APNの一覧に戻ったら、いま作成したAPNを選択してください。作成しただけでは、通信に使われません。
Wi-Fiをオフにして、ブラウザでWebページを開けるかを確認します。デュアルSIMの場合は、モバイルデータ通信に使う回線が楽天モバイルになっている状態で確認してください。
APNを設定できない・設定後もつながらないとき
うまくいかないときは、どの段階で止まっているかで確認する内容が変わります。症状に近いものから確認してください。
「アクセスポイント名」が見つからない・編集できない
APNの設定画面の場所や名称は、メーカーやAndroidのバージョンによって異なります。「SIM」「モバイルネットワーク」「接続」などの項目の中を探し、楽天モバイルのSIMを選んだ画面を開いているかを確認してください。
それでも項目が出ない、または編集できない場合は、端末側の仕様によるものかどうかを、この記事では判断できません。公式FAQは、APNを設定しても利用できない場合について、製品のメーカーへ確認するよう案内しています。端末の取扱説明書やメーカーのサポートで確認してください。
保存できない・保存したAPNが一覧に出ない
入力した値を、APN情報の表と1項目ずつ見比べてください。APN、MCC、MNCの入力違いや、前後の空白がないかを確認します。あわせて、楽天モバイルのSIMを選んだ画面で作業しているかも見直してください。値が合っていても解決しない場合は、メーカーのサポートへ確認します。
APNを選択しているのに通信できない
APN以外の原因を、次の順に確認します。
- 開通:他社から乗り換えた場合、MNP開通手続きが完了しているか
- データ回線:モバイルデータ通信がオンか。デュアルSIMでは、データ通信の回線が楽天モバイルか
- SIMの認識:端末を再起動する。SIMカードの場合は、電源を切ってから入れ直す
- 端末の対応状況:対応状況確認ページで、データ通信が利用できる端末か
- 電波:場所を変えても同じか。通信障害が起きていないか
公式FAQでは、SIMが認識されない場合の確認の一つとして、SIMカードは電源を切ってから取り出し、再度セットして電源を入れる手順を案内しています。この確認でeSIMを利用している場合は、SIMカードの再セットは不要で、端末を再起動します。APNの確認や再起動のために、利用中の楽天モバイルのeSIMを削除しないでください。
電波や通信障害の確認方法は、楽天モバイルがつながらないときの障害確認と対処法で詳しく説明しています。
4Gでは通信できるが、5Gの表示にならない
Wi-Fiをオフにし、データ通信に楽天モバイルの回線を選んだ状態でWebページを開けるなら、まずモバイルデータ通信ができていることを確認できます。4Gで通信できるのに5Gの表示にならない場合は、APNを変更する前に、場所、端末の5G設定、楽天モバイルの5Gへの対応状況を確認してください。確認手順は5Gエリアなのに4Gになるときの確認方法にまとめています。
機種変更・SIM入れ替え後の確認
手動で追加したAPNは、端末側の設定として保存されます。SIMを別の端末へ移した場合は、移した先の端末で、APN自動設定に対応しているかをあらためて確認してください。対応していない場合は、同じ手順でAPNを追加します。
機種変更の全体の流れは、楽天モバイルの機種変更の手順にまとめています。これから楽天モバイルを申し込む方は、従業員紹介の条件と手順も確認できます。
よくある質問
- 楽天モバイルのAPNは「rakuten.jp」で合っていますか?
-
合っています。公式FAQでは、APNを「rakuten.jp」、MCCを「440」、MNCを「11」と案内しています。最新の値は楽天モバイル公式FAQで確認できます。
- 他社で買ったAndroidは、必ずAPN設定が必要ですか?
-
必ずではありません。対応状況確認ページで「APN自動設定」にチェックがある端末は、手動設定が不要です。チェックがない場合に、APN情報を入力します。
- データ通信はできるのに、テザリングだけ使えません。
-
公式FAQでは、テザリングを利用できない場合に、APNタイプへ「dun」を追加するよう案内しています。APNタイプを「default,supl,dun」に変更して保存し、もう一度試してください。
- APNを設定し直せば、5Gにつながりますか?
-
APNを設定し直せば必ず5Gになるわけではありません。Wi-Fiをオフにし、楽天モバイルの回線で4Gのデータ通信ができる場合は、まず利用場所、端末の5G設定、楽天モバイルの5Gへの対応状況を確認してください。


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