TAKA@P.P.R.S MAIN!!!!

イヤホン・ヘッドホン:ドライバーユニット・ハウジングの種類

| 0件のコメント

イヤホン・ヘッドホン:ドライバーユニット・ハウジングの種類ドライバーユニットの種類
ダイナミック型(導電型)
振動板を永久磁石とボイスコイルで動かすタイプで、現在、最も主流となっている方式である。小型化が可能などの理由で現在はほとんどネオジウムの磁石を使用している。
大きくパワーをかけて動かすのでほこり等の影響を受けにくく、また単体で使用できるために扱いやすい。音は低音に迫力があり圧力のある音を鳴らす傾向があるが、反面、勢いが強いため、慣性が殺しにくく、繊細な鳴りになりづらい面がある。また、空気を大きく動かす必要があるので、十分な容量を得にくいイヤホンやカナル式の場合、耳に空気が流れ込むことで、聴き疲れやなどの原因にもなる。オーバーヘッド型では、耳との間に距離があり、容積があるので聴き疲れは起こりにくい。

コンデンサー型(静電型)
2枚の固定された金属板の間に極薄の振動板を置き、金属板同士の静電気による押し引きの力で振動板を動かす方法。
小さな力で薄く軽い振動板を鳴らすので、慣性が影響しづらく応答性が高く繊細な鳴りが特徴だが、低音の圧力や勢いのようなものは出にくい面がある。抵抗負荷ではないためにアンプが必須なので携帯性が悪く、値段が高くなる。また、振動板が非常に薄いために、ほこり等の影響を受けやすい。

バランスドアーマチュア型
アーマチュアと呼ばれるU字型の金属製リードのわずかな動きをドライブロッドという極小のピンに伝え、振動板を動かす方式。カナル型での耳への負担を軽減するため、あまり空気を動かさない方式としてカナル型に多く用いられる。小型化が容易だが、コストがかかる。中高域の再生特性に優れ、補聴器などにもよく使われる。ただ、再生帯域が狭いので、低音の量感など不足になりがちな傾向がある。そのため、高級モデルでは複数のドライなーを併用している場合もある。


圧電型
電圧効果・ピエゾ効果を利用し、薄い圧電体を 2枚の金属板で挟み、電圧を加えることによって振動を発生させる方式である。一般にダイナミック型に比べてきめ細やかな音を出す事ができるとされる。しかし、インピーダンスが高いために動作させるためには通常のアンプのほかに専用のユニットを接続する必要がある。生産しているメーカーはあまりない。高級モデルに用いられる。

マグネチック型
ダイナミック型と同様に振動板・コイル・磁石が使われるがコイル自身は振動しない。古くからテレビ・ラジオの個別聴取のために使用されてきた。最もシンプルなタイプであり、音質も音声情報を認識する最低限のものである。一般に片耳モノラルイヤホンであり、その場合は丸みを帯びた開口部を外耳道に数ミリ挿入する。外耳道の入口で支持するだけのため脱落しやすく、装着感も良好とは言えない。

ハウジングの種類
開放型(オープン型)
ハウジング部分が網や穴あきパンチング加工された素材でできており、ユニットの背面が開放されたものを開放型という。ハウジング内での反射がないため、音が歪みにくく自然な抜けの良さと広がりを持つ。構造上、音漏れしやすい。

密閉型(クローズド型)
ユニットのまわりをハウジングで密閉したタイプ。ユニットを囲うことで遮断性が高くなり、音が漏れず、また、周囲の雑音などにも影響を受けない。低音が逃げないので音が厚く、ユニット内で反射し歪みやすいほか、音場が一定の空間を形成するなどの癖がある。

セミオープン型
開放型の抜けの良さ、密閉型の反射を同時にうまく組み合わせたもの。長所だけではなく、音漏れや反射による歪みなどの欠点も併せ持つ。

この他の記事・目次・参考文献についてはこちらへ。
イヤホン・ヘッドホンについて。

作成者: TAKA@P.P.R.S

バイトは本屋。 本屋でバイトしてるけど、本より音楽好き。 けっこうなんでも聴きます。 サッカーも好き。 けっこう多趣味です。 さらに詳細なプロフィールはこちら。 http://iddy.jp/profile/TAKAPPRS/

コメントを残す

必須欄は * がついています