普段、何気なく使っていた言葉だが、新語らしい。
昔はなかった言葉ということ。
まだまだ伸びる余地がある。という意味で使ってきた。
よく聞いたのは会社説明会。
例えば、
新入社員には、現時点の能力ではなく、伸びしろに期待している。
といったこと。
これ以外でも人材関係の話ではよく聞く言葉だと思う。
ことば・言葉・コトバ: 伸びしろ 新語?
によると、2000年が初出とされている。
ここではサッカーの記事で使われている。
野球において「伸びしろ」という言葉は、昔
からよく使われている 言葉
伸びしろ – Yahoo!知恵袋
ともあるので、元々はスポーツで使われていたらしい。
読売新聞では、
本紙運動部デスクによると、基本的には、若い選手に対して将来が期待できるという意味で使う言葉だそうです。潜在的な力。英語では potentialやcapacityがぴったりです。
本紙校閲部によると、「金属加工などの分野で伸縮性に関して使われる専門用語なのでは」とのこと。でも、定義や用法ははっきりしないそうです。
<伸びしろ : デイリーヨミウリ記者のコレって英語で? : 英語 : 教育 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)>
と、意味で使っている様子。
新聞社サイトからの検索結果も調べてみました。
日経:20件
朝日:43件
読売:21件
産経:53件
毎日:12件
(2008.12.21現在)
朝日:8件
読売:8件
産経:9件
毎日:5件
(2006年、ことば・言葉・コトバさん参考)
2006年と比べ、だいぶ増えている。
使用度も増えているし、日経でも使われている。
確認はしていないがNHKでも使われることがあるらしい。
国会図書館の雑誌記事索引にて、
論題名=伸ビシロ で検索してみる。
2件ヒット。
2008.11と2006.03.14の記事。
一般書籍ではヒットせず。
Googleブックでも検索。
17件ヒット。
大抵が2000年に入ってからの書籍。
一件だけ1999年発売の本が。
その本がこれ。
赤ちゃん・幼児の知力と才能を伸ばす本 – Google ブック検索
PHP研究所 (1999/09)
子どもの能力の伸びしろが小さくなってしまいます。(P96)
と書かれている。
今現在確認できたものでは、1999年のこの本が最古と思われる。
もっとちゃんと調べれば出てきそうな気もする。
Google10周年の2001年版Googleで検索できなかったのを悔しく思う…
10年やそこら前に使われ始めた言葉がこれだけ使われるようになっているのは驚き。
ポテンシャルの言い換えで使いやすい言葉だからかな。